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1)視覚障害者は視覚情報を得ることができないから、音声案内と触覚案内による独自の設備が必要である。
2)聴覚障害者は聴覚情報を得ることはできないが、通常には利用者一般と共通に、視覚案内で情報を得ることができる。
ただし異常状況など緊急的な情報も、誘目性の高い視覚案内で行う必要がある。
3)高齢者は、次第に視覚も聴覚も、そして体力・気力も併せて衰えていく。
多くの高齢者は70才を越えると、視力が若者の半分程度に落ちることから、視覚案内は視力0.5程度でも見える設計条件のもとで、計画する必要がある。
高齢者には高齢難聴で耳が聞こえない人が多いことに留意を要する。
4)車イス使用者は通常には利用者一般と共通に、視覚案内で情報を得ることができるが、昇降設備の位置と車イスで動ける範囲の情報が必要で、また通常より視点が低いことに留意を要する。
5)日本語のわからない外国人には、当然外国語の表記が必要である。
外国人は、日本人にとっては自明な予備的知識がない場合も多いことに留意を要する。
6)利用者一般は、視覚案内及び音声案内から情報を得ることができる。
より多くの利用者が共通に利用できるように、この設備性能を向上させることが必要である。
7)さまざまな障害者から、人的な対応を求める要望がある。人的なサービスには、さまざまな障害や微妙な個人心理に対応して、困難を助ける総合的な能力を期待できる。
ターミナル駅のパブリック・コンコースに、インフォメーションセンター等の設置が望まれる。

 

2-3 視覚案内システムの考え方

 

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